第52回レベルアップパークイベント開催!

2025年06月22日

今回のレベルアップパーク宮古島イベントでは、「アマモの植樹体験」を実施しました!

参加者の皆さんは「アマモ」という言葉も初めて聞く方が多かったので、まずは簡単にご紹介します。

アマモとは?

アマモは海藻の一種で、浅い海の底に生えています。稚魚や小さな魚たちの隠れ家やエサ場となることから、「海のゆりかご」と呼ばれています。さらに、水質をきれいにしたり、二酸化炭素を吸収したり、海岸を守る働きもあり、海の環境にとってとても大切な存在です。しかし、宮古島では沿岸開発や埋め立ての影響でアマモが減少しており、保護が急がれています。今回はそんなアマモを守るため、45名の皆さんにご参加いただき、元気いっぱいにイベントがスタートしました!

まずは。宮古島で長年自然保護活動を続けている「カニ蔵」の吉浜祟浩さんによる、海についてのレクチャーが行われました。吉浜さんは先祖代々伊良部島で暮らしており、子どもの頃から失われていく自然の姿に心を痛めていたそうです。その経験から、蟹漁師となり漁業権を得ることで、海を守れると考えました。現在は蟹の養殖を行いながら、伊良部島の美しさや自然の素晴らしさを伝えています。かつてジュゴンが多く訪れていた伊良部島も、近年の開発によりその姿は見られなくなりました。今や宮古島の象徴ともいえるウミガメも、30年後には絶滅の危機にあると言われています。吉浜さんは、こうした現状を伝えるために、子どもたちに自然を守る意識(マインド)を育ててほしいと、レベルアップパークと連携しています。地元の人も知らないような話ばかりで、子どもたちも保護者も驚きの連続でした。今回特に心に残った言葉は、「安らぎと自然を残すことが大切で、海や自然を"好き"と思う気持をいつも持って欲しい」というメッセージでした。吉浜さんは、自然と開発がバランスよく共存する宮古島の未来を描いています。

そしていよいよ、アマモの植樹へ!ただ海に植えるのではなく、広い養殖場で育てたアマモを元気にしてから海へ戻すという方法です。海に入っての作業だったので、こどもたちは大はしゃぎ!暑い日だったので、海に入るのも気持ちよく、楽しい時間になりました。植樹中も吉浜さんのレクチャーは続きます。

「アマモって甘いの、知ってる?」実際に食べてみると、ほんのり甘みを感じられました。「漢字では"甘藻"って書くんだよ。だからアマモっていうんだ。」「へぇー!知らなかったー!」という声があちこちから上がりました。こどもも大人も夢中になって、次々とアマモを植え、なんと150株以上の植樹が完了!

植え終えたアマモをみんなで撫でると、綺麗な緑色に変化。撫でることでゴミが落ち、光合成が進んで元気になるそうです。なんだか可愛いですね!さらに驚いたのは、魚がいないとアマモは育たないということ。魚のフンがアマモの栄養になり、また魚がアマモに付いた虫を食べてくれることで、アマモは健康に育ちます。魚とアマモは共存していて、魚はアマモに依存しているそうです。知らなかったことばかりで、こどもたちも笑顔いっぱい!「もっとやりたい!」という声があふれる中、時間となり植樹活動は終了。

その後は「カニ蔵」に戻って、お弁当や油、歯磨きセット、シールなどのお土産を配布。そしてもちろん、レベルアップもお渡ししました!本当に貴重な一日になりました。吉浜さん、ありがとうございました!レベルアップパークでは、今後も自然と安らぎを未来に残すため、宮古島のこどもたちと「カニ蔵」さんと共に活動を続けていきます。ご参加いただいた皆さま、ご協力くださった企業の皆さま、そしてサポートスタッフの皆さま、本当にありがとうございました!

次回は8月31日(日)に久しぶりのビーチクリーンを行います。こども集まれー!