第53回 TSUNAGU食堂 活動報告
2026年9月27日(日)活動報告
9月27日(日)、第53回TSUNAGU食堂を開催しました。
今回は92名のお申し込みをいただき、会場はたくさんのこどもたちとご家族でいっぱいになりました。
そして9月は防災月間。
今回は、日頃からTSUNAGU食堂の防災活動を支援してくださっている株式会社セイエンタプライズ様との特別企画、
「セイエンタプライズ プレゼンツ TSUNAGU食堂 ~つながる・学ぶ・備える・未来へ~」
として開催しました。
「防災を知る・考える・体験する・食べてみる」をテーマに、聞くだけではなく、実際に手を動かし、食べ、親子で考える体験型の防災企画となりました。
① TSUNAGU食堂に、新しい命が2人も!
まずは、とても嬉しいニュースからスタートしました。
TSUNAGU食堂に参加しているご家族から、なんと新しい赤ちゃんが2名誕生!
「TSUNAGU食堂に新しい仲間が2人増えました!」
と会場の皆さんにご報告し、新しい命の誕生をみんなでお祝いしました。
毎月開催を続けていると、赤ちゃんだったこどもが歩けるようになったり、小さかったこどもが学校へ通うようになったり、そして新しい命の誕生をみんなで喜んだり。
こうしてご家族の成長を一緒に見守ることができるのも、地域の居場所として活動を続けてきたTSUNAGU食堂の大切な価値の一つだと感じています。
② 「豪雨から身を守ろう!」防災クイズ
最初の防災企画は、恒例の防災クイズ。
今回は「豪雨から身を守ろう!」をテーマに、実際に大雨や冠水が起きた場面を想像しながら、みんなで考えました。
「冠水した道路をどうしても歩かなければならないとき、どんな靴がいい?」
「冠水した道路を歩くとき、傘や長い棒は何に使える?」
「おうちの水や非常食は、どこに置いておくのがいい?」
など、実際の災害時に役立つ内容をクイズ形式で出題。
正解を覚えるだけではなく、「なぜそうするのか?」まで一緒に考えました。
例えば備蓄品も、一か所にすべて置くのではなく、1階と2階など複数の場所に分けておけば、浸水などによってすべてを失うリスクを減らすことができます。
「自分の家だったらどうする?」
そんなことを親子で考える、実践的な防災の時間となりました。
③ 平井社長から直接学ぶ「防災のお話」
そして今回は、株式会社セイエンタプライズの平井社長にお越しいただき、こどもたちや保護者の皆さんへ直接、防災についてお話しいただきました。
日頃から防災に携わっている方から直接お話を聞ける、TSUNAGU食堂にとっても大変貴重な機会です。
その中で、特に印象的だったのが、
「災害時に、これだけは持っていきたいものは何ですか?」
という質問。
平井社長の答えは、
「命」
でした。
「命さえあれば、なんとかなる」
とてもシンプルな言葉ですが、防災で最も大切なことが、こどもたちにも分かりやすく伝わった瞬間でした。
さらに驚いたのが、平井社長のご自宅には1,000食もの備蓄があるというお話。
しかも、それは自分や家族のためだけではなく、
「こういう仕事をしているからこそ、困っている人がいたら分けてあげたい」
という想いも込められているとのこと。
自分の身を守る「自助」だけではなく、地域で助け合う「共助」。
TSUNAGU食堂が目指している地域防災の考え方とも重なるお話でした。
そして、もう一つ印象に残った言葉が、
「防災は想像力」
です。
地震が起きたら何に困るだろう?
水が止まったら?
電気が止まったら?
お店が開かなかったら?
普段から災害が起きたときの生活を想像し、それに対して準備しておくことが大切だというお話でした。
「なぜ備えるのか」「命を守るために何ができるのか」を、こどもも大人も一緒に考える時間となりました。
④ A4用紙が災害時の食器に変身!
お話を聞いた後は、実際に手を動かす防災体験です。
今回は、A4用紙を使って「災害時に使える簡易食器」を作りました。
こどもたちと保護者の皆さんが一緒になって、紙を折りながら自分の食器づくりに挑戦。
「本当にこれで食べられるの?」
という表情のこどもたちもいましたが、少しずつお皿の形になっていくと、完成した食器を嬉しそうに見せる姿があちこちで見られました。
災害時には、普段当たり前に使っている食器が使えないこともあります。
身近にあるA4用紙一枚でも、工夫次第で役立つ防災用品になる。
「知っていること」が、いざというときの選択肢を増やしてくれることを、実際に作りながら学びました。タイムスケジュール
⑤ 自分で作った食器でサバイバルフーズを実食!
そして、自分たちで作った防災食器を使って、いよいよサバイバルフーズを試食!
今回試食したのは「チキンカレー」です。
非常食と聞くと、
「味はどうなんだろう?」
「災害のときに食べるものだから、それなりの味なのかな?」
そんなイメージを持っていた方も多かったと思います。
ところが、実際に食べてみると……
「えっ、美味しい!」
「これ、本当に非常食?」
と、びっくり!
9種類のスパイスが入ったカレーは、まるでカレー屋さんで食べるような本格的な味。
こどもたちだけでなく、保護者やスタッフからも「美味しい!」という声が次々に上がりました。
そして今回、実際に食べてみたからこそ感じたのが、
「災害時に、美味しくて温かいものを食べられることの大切さ」
です。
災害が起きると、電気や水道が止まり、普段通りの生活ができなくなる可能性があります。
そんな不安な状況だからこそ、温かく美味しい食事をとることは、体力を保つだけではなく、気持ちを落ち着かせることにもつながります。
平井社長からは、「防災だから特別な生活をする」のではなく、災害時にもできるだけ普段に近い生活が送れるように準備しておくことが大切だというお話もありました。
例えば、お酒を飲む人であればお酒を、たばこを吸う人であればたばこを。
こどもにとって大切なぬいぐるみや、これがあると安心できるというものがあれば、それもその人にとっては大切な備えの一つです。
水や食料だけを揃えるのではなく、
「災害が起きたとき、自分や家族は何があれば少しでも普段に近い生活を送れるだろう?」
と想像して準備しておく。
先ほど平井社長から教えていただいた「防災は想像力」という言葉が、ここでもつながりました。
サバイバルフーズを実際に食べるだけではなく、「なぜ備えるのか」「自分たち家族には何が必要なのか」まで考える、大切な防災体験となりました。
⑥ 食べて終わりではなく、家庭での行動へ
試食後には、こどもたちや保護者の皆さんへアンケートも実施しました。
「食べてみて味はどうでしたか?」
「食べる前と比べて印象は変わりましたか?」
「今日をきっかけに、おうちで何をしてみたいですか?」
などを聞きました。
「家族で非常食を食べてみる」
「備蓄を確認する」
「家族で防災について話す」
など、今回の体験を家庭での行動につなげることも、この企画の大きな目的です。タイムスケジュール
非常食は「買って置いておけば終わり」ではありません。
一度家族で食べてみることで、どんな味なのか、こどもが食べられるのか、どうやって準備するのかを知ることができます。
今回の体験が、それぞれの家庭で備蓄を確認したり、家族で防災について話したりするきっかけになればと思います。
⑦ 平井社長も大活躍!景品争奪抽選大会
防災についてしっかり学んだ後は、お楽しみの景品争奪抽選大会!
今回は、平井社長に抽選役をお願いしました。
平井社長がくじを引き、
「○番!」
と大きな声で番号をコール!
番号が読み上げられるたびに、
「やったー!」
「惜しい!」
「次こそ!」
と会場から歓声が上がり、大盛り上がりとなりました。
先ほどまで真剣な表情で防災について学んでいたこどもたちも、この時間は笑顔いっぱい。
防災を「怖いもの」「難しいもの」として伝えるだけではなく、楽しい体験と一緒に学ぶことで、
「今日の防災、楽しかった!」
という記憶として持ち帰ってもらうことも、TSUNAGU食堂では大切にしています。
平井社長にも最後まで一緒になって盛り上げていただき、学びと楽しさが一つになった抽選大会となりました。
⑧ 集合写真・お弁当・支援品配布
最後は、今回ご協力いただいたセイエンタプライズ様と一緒に集合写真を撮影。
その後、いつもの美味しいお弁当や食品、生活支援品を各ご家庭へお渡ししました。
食事や支援品を届けるだけではなく、そこに「学び」と「体験」を加え、ご家庭へ持ち帰ってもらえるものを一つでも増やしていく。
今回も、そんなTSUNAGU食堂らしい開催となりました。
⑨ 活動終了後は平井社長を囲んで
参加者へのお弁当・支援品配布が終了し、片付けを終えた後は、平井社長を囲んでスタッフと一緒にお弁当をいただきました。タイムスケジュール
スタッフからは早くも、
「平井社長のお話、年2回くらいやってほしい!」
という声も(笑)。
それだけ今回のお話が印象に残り、こどもたちや保護者だけではなく、私たちスタッフにとっても学びの多い時間だったのだと思います。
今回限りではなく、これからもセイエンタプライズ様と一緒に、TSUNAGU食堂を通じてこどもたちやご家族へ防災の大切さを伝えていきたいと思います。
まずは年1回、平井社長から直接防災についてお話しいただける機会をつくり、TSUNAGU食堂の恒例企画にできたら嬉しいです。
おわりに
第53回TSUNAGU食堂は、「防災を知る・考える・体験する・食べてみる」を一つにつなげた、実践的な防災企画となりました。
「命さえあれば、なんとかなる」
「防災は想像力」
平井社長からいただいた言葉を聞き、A4用紙で防災食器を作り、その食器で実際にサバイバルフーズを食べる。
そして今回もう一つ感じたのが、
「災害時にも、できるだけ普段に近い生活を送れるように備えておくこと」
の大切さです。
水や食料を備えることはもちろん大切です。
でも、防災はそれだけではありません。
温かく美味しいものを食べること。
自分や家族が安心できるものを用意しておくこと。
そして、
「災害が起きたら何に困るだろう?」
と家族で想像してみること。
防災を特別なものにするのではなく、普段の暮らしの延長線上で考えていくことが、いざというときの安心につながります。
今回の体験が、
「家の備蓄を確認してみよう」
「家族で非常食を食べてみよう」
「うちの家族にとって必要なものは何だろう?」
と、それぞれの家庭で防災について話すきっかけになればと思います。
TSUNAGU食堂はこれからも、平時にはみんなが安心して集まれる地域の居場所として、そして有事には地域で支え合える防災・共助拠点を目指して活動を続けていきます。
今回ご協力いただきました株式会社セイエンタプライズ様、そして遠方よりお越しいただいた平井社長、本当にありがとうございました。
